2010年2月20日土曜日

『言語と文化』の反響2

次のようなメッセージをいただきました。

私が申し上げるのも僭越ですが、先生のお書きになる文章は日本語でも英語でも整然明瞭にまとめられているため、とても読 みやすく(内容が簡単だ、という意味ではありません)、先生のサービス精神の表れとでも申しましょうか、読者へのやさしさにあふれていると感じました。逆に言えば、先生のご研究をより多くの人に明確に理解してもらいたいという先生の情熱の発露なのでしょう。感銘を受けました。

じつは、ずいぶん以前になりますが、私は教師としての生活を高校の英語教師としてスタートしました。そのときに一人の女生徒から「先生の授業はわかりやすいからつまらない。その点、〜先生の授業は難しいからかっこいい」と言われ驚いたことがあります。
でもこのスタイルを変えようと思ったことはなく、現在の大学に来る前はマサチューセッツ州立大学の心理学部で教えていましたが、 research methodを教えていた際に「学生のレベルまで下がって来て教えてくれるので、わかりやすい」と言われ、感銘を受けました。

2010年2月17日水曜日

『言語と文化』の反響

最近、出版社フォーラムというサイトにも、エッセイが出ていますので、見てください(ここに出るのは2回目なんですが)。
http://www.gengosf.com/

先日、拙著『言語と文化』の書評が大修館『英語教育』2010年3月号に出ていることを偶然知りました。

http://online.sfsu.edu/~mminami/Review.pdf/

東京大学の林徹先生が書評を書いてくださったということにも感激しました。こうした書評は、ふつうでしたら、旧知の誰かに好意的に書いてもらう性格のものなのが、まったく面識のない東大の林先生に非常に好意的な書評を書いていただき、なおいっそう感激し、興奮したのだと思います。本というのは、本当に「一人歩きするものなん だ」と実感すると同時に、私の思い・考えを理解していただけることに興奮しました。今回の書き方は従来のスタイルとは異なり、「語り」に集中しました。この書評の中では「饒舌」と書かれているんですが、私の意図した通りでしたので、とりわけうれしく思いました。

これまで日本語と英語の出版 を交互にしてきて、それを妻と私は「山口百恵」方式(異なるタイプの作品を出すことで長生きさせる)だと笑っています。日本語では、『言語学と日本語教 育』シリーズを出版しているのですが、いつも悩まされているのが販売部数の問題です。それで今回「爆発的に売れるものを書いてみせる」と大見得を切って取 り組んだものですから、こうした「語り」のスタイルにしています。「爆発的とはいかない」と、先日、出版社の担当者とに電話で話した際に言われましたが [笑]。